大杉漣さんの命を奪った病気とは!?
大杉漣さんの突然の死去に驚かれた方は多いでしょう。その大杉漣さんの命を奪った病気とは一体何なのでしょうか?すでにいろいろな記事が上がっていますが、その病名は”心不全”といわれています。では、この”心不全”といった病気はどんな病気なのでしょうか?実はこの”心不全”は日本でも年々急増しています。今回は、大杉漣さんを死に至らせた”心不全”、そしてどのように死に至るのか?を解説していきます。
心不全は広い意味を持つ!!
心不全は多くの心臓の病気の総称をいいます。つまり、あらゆる心臓の病気によって心臓の機能が弱ってしまい、その機能を果たせなくなった状態をいいます。
そもそも心臓の役割は、血液を全身に送る”ポンプ”の機能を持ちます。この”ポンプ”の機能が正常に働くことで全身の臓器(内臓・筋肉など)に滞りなく血液(栄養や酸素など)を送り届けることで、からだの状態が維持されるのです。この”ポンプ”機能が弱ってしまうと、それぞれの臓器が機能を果たせなくなり、からだ全体に症状がおよびます。
突然発症して死に至る!?
心筋梗塞を発症した患者さんの多くは、図2の場所に痛みの症状を訴えます。心筋梗塞によって”みぞおち”や”おなかの上”あたりにも症状が出る場合がありますので大杉漣さんが「おなかが痛い」といって心筋梗塞の症状を訴えて急速に症状が進行して、死に至ってしまったというのが今回のケースであったと考えられます。では、突然発症して死に至ってしまう心筋梗塞とはどんな病気なのでしょうか?
心臓は収縮したり拡張することで、先ほども述べた全身に血液を送る”ポンプ”の機能を果たしています。収縮したりというのは、筋肉がおこなっています。つまり、心臓の大半は筋肉(心筋)で形成されていて、その筋肉が働くことで”ポンプ”としての作用を果たしています。図3のように心臓の表面に細い血管が張り出しています。この血管を”冠動脈”といいます。この”冠動脈”によって心臓の筋肉へ血液を送り、心臓が正常に働くのです。ですので、とても重要な血管なのです。
しかし、見ての通りとても細い血管であるため、血液中のコレステロールが高かったりすると、図3のようにプラークという余分なあぶらが血管の内側にたまって、”冠動脈”をふさいでしまいます。そうすると、ふさがれた血管の先には血液が流れず、そこから先の筋肉が血液不足となります。血液が不足した筋肉は、栄養と酸素不足となり、急激に壊死(腐る)していきます。壊死した筋肉は機能せず、その範囲が大きいと心臓が停まってしまうのです。そして、壊死する過程で激痛をともないます。さらに、壊死した筋肉は治療が遅れると再生することはありません。そうなると、通常の筋肉の収縮が得られず”弱った心臓”になってしまいます。これが、心筋梗塞から”心不全”に至る過程です。では、心筋梗塞を引き起こす原因は何なのでしょうか?それは”動脈硬化”です。この”動脈硬化”を引き起こす原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、塩分の取りすぎ、喫煙、ストレス、運動不足など生活習慣によるものが大半となります。つまり、心筋梗塞となるきっかけの大半は、生活習慣なのです。
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心筋梗塞の治療にはどんなものがあるの?
心筋梗塞を発症したら、まず必要なのは”つまった血管”を開通させることが先決になります。それを行うのはカテーテル治療が一般的です。さらに、つまってしまった血管の開通が難しい場合は冠動脈バイパス術といって胸を開いて外科的な手術が行われます。これを聞くだけでも大ごとですよね‼しかし、これらの手術は一時的に救命するためにはとても効果的なのですが、またしばらくすると”冠動脈”がつまってしまう可能性があります。つまり手術だけでは再発してしまうリスクがあるのです。そのために、心筋梗塞の治療には”予防”というワードがとても重要になります。カテーテルや冠動脈バイパス術はあくまで”対症療法”なのです。先ほども述べたように、心筋梗塞の原因を取り除くためには”生活習慣”の改善がとても重要かつ効果的となります。特にウォーキングなどの”有酸素運動”や本人が病気の知識を蓄えることが心筋梗塞の予防にとても効果的であるといわれています。日本において心臓の病気は年々増加傾向にあります。明日は我が身という気持ちで、まずはご自身の生活習慣を振り返ってみてください‼高齢化社会が進行しても、元気な方が多ければ日本は元気になれると思います。日本の未来は皆さんが健康かどうかで大きく変わってくるのではないでしょうか? byアンポンタン
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