アンポンタンの健康・医療に関するBlog

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腰痛の対処法~その①~

今も腰痛に苦しむ人は多くいます。以前、”腰痛を引き起こす原因”についてはお話ししましたが、構造上の問題が大きくあります。それを以下に示します。

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 図1左の”猫背”によって、腰椎がまっすぐになってしまい重力や体重などの縦にかかるストレスが通常よりも大きくなります。通常は腰椎が図1の真ん中の”正常”のように若干湾曲(後ろにそって)しています。この湾曲が縦にかかるストレスを減らしてくれます。しかし、図1右の”反り腰”のように湾曲が大きくなりすぎても、直接的に腰椎のストレスが大きくなっていきます。”猫背”の人は腰だけではなく、首や肩にも問題をおこしやすくなります。その”対処法”は以前にもお話ししました。では”反り腰”の人はどうやって対処したらよいのか?まず”反り腰”になる原因を以下に示します。

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出典(図2):http://www.youtuunaoru.com/
 図2のように太った人、妊娠した人は共通してお腹が大きくなり、その重みで”反り腰”となり腰痛を発症する可能性があります。妊娠した人は、出産後にお腹の重みが減るので腰痛が改善しやすいですが、肥満による下腹部の脂肪はなかなか落ちません。そういった方は、糖質カットの食事療法に加えて以下に示す腹筋運動を20~30回を週3回以上実施することをオススメします。お腹の脂肪(重み)を減らす食事療法と腹筋運動を一緒に行っていけば、約2週間ほどで痛みが減ってきます。

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 さらに”反り腰”の人は妊娠や肥満など、長期間その姿勢で固定されていたために筋肉も固くなってしまいます。特に骨盤にある”腸腰筋(ちょうようきん)”という筋肉が”反り腰”をより強めます。腸腰筋を以下に示します。
 この”腸腰筋”が固くなったことを確かめる方法があります。それを以下に示します。
 
 図5のように上を向いて横たわり、右脚をかかえて左足はのばしておきます。左の腸腰筋が固くなっていると、図5のように左脚のももが床から離れて浮いてきます。もう片方の脚でも繰り返します。これを”トーマステスト”といいます。このテストで腸腰筋が固いことがわかったら以下のストレッチを行いましょう。
 
 図6のように約20~30秒ずつストレッチを行います。これを毎日行えば少しずつ腸腰筋は柔らかくなっていきます。時間帯としては、お風呂上りもしくは寝る直前が良いでしょう‼
このような方法で、腰痛を改善させていきましょう。
 しかし、これでも治らないという方のために、次回さらなる対処法をお話しいたします(^^)/             byアンポンタン

 腰痛には最適 ⇩⇩⇩⇩⇩

人はなぜ腰痛を引き起こすのか!?

腰痛を訴える人は身近に、もしくは自分自身で苦しんでいる方もいるでしょう。腰痛の対策はいろいろとあるものの、国民の中で腰痛を訴える人の数は減っていないのが現状です。では、なぜこれほどにまで腰痛に苦しめられる人が多いのか?それを少し考えてみましょう。
人は腰痛を引き起こす宿命!?
 腰痛が出現する要因は様々ですが、肉体労働、長時間続く同一姿勢(座りっぱなし、立ちっぱなし)、肥満体系、精神的ストレスなどがあります。これら多くの要因がありますが、構造上の問題が大きくあります。

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    出典(図1):alon-nico.com/chiro/2244/
 図1のように人間は哺乳類で祖先はもともと4足歩行でした。両腕は前足だったのです。しかし、進化の過程で徐々に2足歩行になりました。これが腰痛のはじまりです。4足歩行のときは、常にお辞儀をしているような形で腰は前に曲がっています。2足歩行になってから、重力や上半身の重さを腰が背負うことになりました。そして、前に曲がっていた腰椎が2足で立つことで図2のように逆に後ろへ曲がる(反りかえる)ようになり、関節への負担が増しました。肥満でお腹が出た方は、お腹の重みでさらに腰椎が後ろへ反りかえります。
また、猫背の方も腰椎がまっすぐになりすぎて、重力や上半身の重さによる縦に加わるストレスを逃がせずに腰痛を引き起こしてしまう場合もあります。
 腰痛には最適 ⇩⇩⇩⇩⇩

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 このように、進化の過程で腰痛を引き起こしやすい構造になってしまったのがそもそもの問題なのです。しかし、それであきらめる必要はありません。次回、それらに対する対処法を紹介いたします‼      byアンポンタン

がん、心臓病、脳の病気、糖尿病、うつ、痛み(慢性疼痛)の予防・治療効果のある”魔法の薬”とは!?

ストレス社会、少子高齢化社会などいろいろなマイナスワードが飛び交う中で、皆さんは自分の将来に漠然とした不安をかかえていませんか?お金、時間、人間関係など、様々あると思います。そんな中でそれぞれの夢、目標、幸せなどを希望として前向きに行動している人もいるでしょう。しかし、どちらにしても皆さんが忘れがちなのは自分自身の”健康”ではないでしょうか?日本人は世界でも上位を占める長寿国であることは皆さんもご存知でしょう。しかし、日本人が死亡するまでの”寝たきり期間”はどれくらいあると思いますか?それは男性で約9年、女性で約13年です。つまり、いくら寿命が長くても約10年くらいは自由にやりたいこともやれない可能性があります。”人生=-10年”と考えるのは寂しいものですね。では、忙しい現代において、あなたの”健康”に役立てる簡単な方法をお教えいたします‼

有酸素運動は”魔法の薬”   
 ここで、皆さんにオススメさせていただきたいのは”有酸素運動”です。聞いたことがある方は多いと思いますが、実際に行っている方は少ないでしょう。有酸素運動とは、簡単にいうと「じんわり汗をかき、息が上がらず、会話しながらできる程度の運動」のことです。つまり、”爽快な運動”ということです。この、有酸素運動はとにかく凄いのです!!
 これを行うと、がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、うつ、痛み(慢性疼痛)、肥満(ダイエット)などの予防・治療効果があります。がん、心疾患、脳血管疾患は日本人の死因の1~3位に入りますのでこれらへの予防・治療効果があるというのは皆さんの寿命を延ばせる直接的な手段になるかもしれません。さきほども述べました”寝たきり期間”を限りなく減らすこともできるでしょう‼さらに、この有酸素運動は薬剤などをつかう通常の治療とくらべて、副作用がありません。人が運動するということは自然なことですからね。これだけの効果があって、副作用がないというのはまさに”奇跡”‼それゆえに有酸素運動は”魔法の薬”といわれているのです。
 人に対する抗がん作用の臨床試験データあり ⇩⇩⇩⇩⇩
有酸素運動にはどんなものがあるか?
 有酸素運動には、ウォーキング、ジョギング、ヨガ、エアロビクス、水泳、ゴルフなどがありますが、この他の運動であっても「じんわり汗をかき、息が上がらず、会話しながらできる程度の運動」に負荷を(休憩などで)おさえれば有酸素運動といえます。すでに、これらの運動習慣があるという方はそれを続けていただければよいです。しかし、さきほど述べたような効果を確実に得るには、1日連続30分間、可能であれば週に3回以上の頻度で行うことが理想的です。
あとは有酸素運動を生活習慣に入れるだけ‼
 とはいっても、ほぼ毎日、1日30分時間をつくるのは大変でしょう。ヨガやエアロビクスなどはお金もかかりますし、できるだけお金もかけずに簡単にできるほうが良いですよね。
 そこで最もとり入れやすいのは”ウォーキング”でしょう‼「1日に30分くらいは歩いているよ」という人は意外に多いかもしれません。しかし、ウォーキングで有酸素運動の効果を得ようと思うと、週5日ほど連続で30分を”はや足で歩く”必要があります。難しい方は”3分はや歩き”で”1分おそ歩き”を繰り返して合計30分、ただし、止まらずに行うことをオススメします。皆さんは、このウォーキングを生活習慣に取り入れることができるでしょうか?朝早く起きてから?それとも仕事を終えてから?
 
 一番良いのはストレスなく行えることですね。例えば毎日満員電車に乗って通勤している方であれば、職場の何駅か前に降りて歩いてみるというのもいいでしょう‼満員電車のストレスからも解放されますし、有酸素運動後は”気分もスッキリ”する効果がありますので午前中の仕事がサクサク進み、はかどるかもしれません。こんなふうに、無理がなくコツコツ行うことが知らない間に生活習慣に加えられる方法だと思います。あとは続けることが重要ですから、携帯のアプリを使用して歩数や消費カロリーなどを記録するとモチベーションも上がるでしょう。”習慣”というのは6か月続くことをいいますが、まずは1週間、その次は1ヵ月というように少しずつ簡単な目標を立てていきましょう。
 皆さんが”健康”であることが日本の未来を明るくするカギになると思います。是非、運動習慣をとりいれてみてくださいね‼ byアンポンタン
 

ゴルフをすると心筋梗塞が予防できる!?

 ゴルフというと「紳士のスポーツ」「お金がかかる」「若い人はあんまりやらない」といったイメージをお持ちではないでしょうか?しかし、日本人って結構ゴルフがお好きなようです。実は日本のゴルフ人口はアメリカに次いで世界で2番目に多いのです(図1)。日本のゴルフ人口は約1000万人といわれますが、そのうちアマチュアの中で約6割が60歳以上の高齢者といわれます。しかし、ゴルフをされている高齢者の方は比較的元気なイメージがあります。ゴルフは本当に健康によいのでしょうか?

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ゴルフはいい運動になるの?
 ゴルフといっても練習場でのスイングのみの運動は瞬発的な運動になります。実際のラウンドでは、傾斜のあるところを歩く機会が多く、持久的な運動が中心といえます。この持久的な運動は有酸素運動といって健康にはとてもよい運動になります。簡潔に説明すると「じんわり汗をかき、息が上がらず、会話しながらできるくらいの運動」です。この有酸素運動は、60歳以上の高齢者になると増えてくる”動脈硬化”という病気を予防、改善させてくれる効果を持ちます。この”動脈硬化”は心筋梗塞大動脈解離などの命に関わる病気や後遺症を残してしまう脳梗塞などの病気の直接的な要因の一つといわれています。つまり、この動脈硬化を予防、改善できれば、先ほどあげたような”恐ろしい病気”にならなくてもすむかもしれません。では、ゴルフがどの程度”動脈硬化”の予防につながるのでしょうか?
 (図2 出典:日本パトリックゴルフ協会 2010年)
ゴルフの初心者、経験者もそれぞれのお悩みに最適です ⇩⇩⇩⇩⇩
 
ゴルフのラウンド回数が多いほど健康になれる!!
 図2は、60歳以上の高齢者の方を対象に下の3つのグループに分けて総コレステロールとLDLコレステロールの値を比べてみた、という研究の結果です。
①ゴルフのプレイ習慣のないグループ:15名NG
②ゴルフラウンドを3回/月までのグループ:26名MG
③ゴルフラウンドを4回/月以上のグループ:35名HG
この結果からいえるのは、ゴルフのプレイ習慣のない人に比べて、月4回以上ゴルフラウンドする人は、統計学的に有意に総コレステロール、LDLコレステロールが低下しています。この総コレステロール、LDLコレステロールが高かったり、HDLコレステロールが低かったりすることを”脂質異常症”といいます。この脂質異常症動脈硬化を引き起こす要因となるため、ゴルフをしてこれらが低下するということは、「ゴルフをすると心筋梗塞などの病気の要因となる”動脈硬化”を改善する可能性がある」といえます。ゴルフを楽しんで、そのついでにからだが健康になるというのはうれしい限りですね‼
 しかし、夏場のゴルフは脱水、冬場のゴルフは寒暖の差に注意しましょう!そのような状況は心筋梗塞を発症する要因となりえます。あとは、安くなってきたとはいえ、まだまだお金のかかるスポーツであることは間違いありません・・・。        byアンポンタン
 かなりお安くラウンド予約が可能です ⇩⇩⇩⇩⇩
夏場のゴルフは脱水注意です ⇩⇩⇩⇩⇩

大杉漣さんの命を奪った病気とは!?

 大杉漣さんの突然の死去に驚かれた方は多いでしょう。その大杉漣さんの命を奪った病気とは一体何なのでしょうか?すでにいろいろな記事が上がっていますが、その病名は”心不全”といわれています。では、この”心不全”といった病気はどんな病気なのでしょうか?実はこの”心不全”は日本でも年々急増しています。今回は、大杉漣さんを死に至らせた”心不全”、そしてどのように死に至るのか?を解説していきます。

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心不全は広い意味を持つ!!
 心不全は多くの心臓の病気の総称をいいます。つまり、あらゆる心臓の病気によって心臓の機能が弱ってしまい、その機能を果たせなくなった状態をいいます。
 そもそも心臓の役割は、血液を全身に送る”ポンプ”の機能を持ちます。この”ポンプ”の機能が正常に働くことで全身の臓器(内臓・筋肉など)に滞りなく血液(栄養や酸素など)を送り届けることで、からだの状態が維持されるのです。この”ポンプ”機能が弱ってしまうと、それぞれの臓器が機能を果たせなくなり、からだ全体に症状がおよびます。
 例えば、心臓=東京で、日本=からだ全体としましょう!突然、北朝鮮からミサイルが飛んできて東京が壊滅状態になります。そうなると日本はどうなるでしょう?東京は首都や行政、経済の中心としての機能を失い、日本は大変まずい状況に陥ります。このように、「からだにとって心臓はそれほど重要な役割をしめている」ということは皆さんもご存じでしょうが、心臓が停まるのではなく、心臓が弱ってしまうだけでからだは大きなダメージを受けるのです。これが”心不全”です。では、心不全を引き起こす原因となる病気とはどんなものがあるのでしょうか?それを以下の図1に示します。

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 このように、様々な心臓の病気が心臓が弱る”心不全”の原因となっているのです。しかし、一般的には”心不全”という病気は突然死を引き起こすというよりも、じわじわと悪くなっていくというケースが多く、むしろ日本では”心不全”を何度も発症して病院への再入院を繰り返してしまうということが問題となっています。では、大杉漣さんのように”心不全”で突然死を起こしてしまうというのはどういったケースなのでしょうか?
 それは、図1の中では心筋梗塞不整脈という病気がそれにあてはまります。今回の大杉漣さんの症状は、「おなかの痛み」でした。しかし、不整脈の場合は、動悸(胸がドキドキするような)症状もしくは息切れ、もしくは無症状の場合が多いため、「おなかの痛み」をともなうことはほとんどありません。そうなると、「おなかが痛い」という症状を引き起こし、さらに”心不全”となる病気!!それは”心筋梗塞”である可能性が一番高いと考えられます。”心筋梗塞”の症状は、胸の苦しさや痛みをともないます。ときには、以下の図2に示すように様々な場所に痛みや重だるさを生じます。
出典(図2): 狭心症心筋梗塞ビシュアルテキストより引用
 
突然発症して死に至る!?
 心筋梗塞を発症した患者さんの多くは、図2の場所に痛みの症状を訴えます。心筋梗塞によって”みぞおち”や”おなかの上”あたりにも症状が出る場合がありますので大杉漣さんが「おなかが痛い」といって心筋梗塞の症状を訴えて急速に症状が進行して、死に至ってしまったというのが今回のケースであったと考えられます。では、突然発症して死に至ってしまう心筋梗塞とはどんな病気なのでしょうか?

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 心臓は収縮したり拡張することで、先ほども述べた全身に血液を送る”ポンプ”の機能を果たしています。収縮したりというのは、筋肉がおこなっています。つまり、心臓の大半は筋肉(心筋)で形成されていて、その筋肉が働くことで”ポンプ”としての作用を果たしています。図3のように心臓の表面に細い血管が張り出しています。この血管を”冠動脈”といいます。この”冠動脈”によって心臓の筋肉へ血液を送り、心臓が正常に働くのです。ですので、とても重要な血管なのです。
 しかし、見ての通りとても細い血管であるため、血液中のコレステロールが高かったりすると、図3のようにプラークという余分なあぶらが血管の内側にたまって、”冠動脈”をふさいでしまいます。そうすると、ふさがれた血管の先には血液が流れず、そこから先の筋肉が血液不足となります。血液が不足した筋肉は、栄養と酸素不足となり、急激に壊死(腐る)していきます。壊死した筋肉は機能せず、その範囲が大きいと心臓が停まってしまうのです。そして、壊死する過程で激痛をともないます。さらに、壊死した筋肉は治療が遅れると再生することはありません。そうなると、通常の筋肉の収縮が得られず”弱った心臓”になってしまいます。これが、心筋梗塞から”心不全”に至る過程です。では、心筋梗塞を引き起こす原因は何なのでしょうか?それは”動脈硬化”です。この”動脈硬化”を引き起こす原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、塩分の取りすぎ、喫煙、ストレス、運動不足など生活習慣によるものが大半となります。つまり、心筋梗塞となるきっかけの大半は、生活習慣なのです。
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心筋梗塞の治療にはどんなものがあるの?
 心筋梗塞を発症したら、まず必要なのは”つまった血管”を開通させることが先決になります。それを行うのはカテーテル治療が一般的です。さらに、つまってしまった血管の開通が難しい場合は冠動脈バイパス術といって胸を開いて外科的な手術が行われます。これを聞くだけでも大ごとですよね‼しかし、これらの手術は一時的に救命するためにはとても効果的なのですが、またしばらくすると”冠動脈”がつまってしまう可能性があります。つまり手術だけでは再発してしまうリスクがあるのです。そのために、心筋梗塞の治療には”予防”というワードがとても重要になります。カテーテルや冠動脈バイパス術はあくまで”対症療法”なのです。先ほども述べたように、心筋梗塞の原因を取り除くためには”生活習慣”の改善がとても重要かつ効果的となります。特にウォーキングなどの”有酸素運動”や本人が病気の知識を蓄えることが心筋梗塞の予防にとても効果的であるといわれています。日本において心臓の病気は年々増加傾向にあります。明日は我が身という気持ちで、まずはご自身の生活習慣を振り返ってみてください‼高齢化社会が進行しても、元気な方が多ければ日本は元気になれると思います。日本の未来は皆さんが健康かどうかで大きく変わってくるのではないでしょうか?   byアンポンタン
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(JCVN)メタボ・中性脂肪/脂質異常症

肩こりだと思っていたら、実はとんでもない病気だった!?石原裕次郎さん、加藤茶さんなど多くの芸能人も苦しんだ病気とは?

「最近身体がだるい」「特に首や肩回りがだるい」「イライラすることが多い」などの症状が気になっていませんか?おそらくこれらの症状があると、「疲れているのかな?」と思い、休息をとったりマッサージを受けにいったり、リラックスすることを心がける方が多いと思います。その一方で、「休んでいられない」とそのまま無理をする方もいらっしゃると思います。この症状を引き起こす病気はいくつかありますが、実は命に関わる病気の症状の一つでもあるのです。では、その病気とはいったいどんな病気なのか?

症状が出た時にはかなり危険な状態かも!!
 この病気の恐いところは、”じわじわと進行”して”突然発症”するところです。この”じわじわと進行”しているときは症状がほぼありません。そのため気づかずに放置されている場合も多く”突然死”を引き起こす病といわれています。では、石原裕次郎さん、加藤茶さんなど多くの芸能人も発症した病気とは?
 それは”大動脈解離(だいどうみゃくかいり)”といいます。簡単にいい直すと、大動脈という”大きな血管”が”裂ける”ということです。この”大きな血管”である大動脈はなぜ命に関わる血管なのか?
 大動脈と呼ばれる血管は、以下の図のように心臓から最初に出る最大の血管です。つまり、心臓が全身に血液を送るために血液の流れの勢いがあり、最も血管に負担がかかる部分なのです。もし、この血管が裂けたり、穴が開いてしまったら大量出血を引き起こし、死に至ってしまうのは想像できると思います。では、なぜ血管が裂けたり、穴が開いてしまうのでしょうか?

 

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    ( 図1:Alex Antonio Ramirez Arias -123rf )
血管が内側から壊れてくる!! 
 そもそも動脈という血管は内膜、中膜、外膜の3層構造になっていて、特に大動脈は最も頑丈にできています。しかし、この頑丈な大動脈は様々な要因でもろくなってしまうことがあります。そのもろくなった状態の一つを、”動脈硬化”といいます。血管は本来、ゴムのような柔軟性があり、伸びたり広がったりすることで血液が流れる勢いによるストレスを減らしています。しかし、動脈硬化のように固く柔軟性のない血管はストレスを減らせないため、血管が内側から壊れやすくなります。もともとは頑丈に作られていますので、動脈硬化があるからといっていきなり血管が破裂することはめったにありません。じわじわと内側から壊れていき、まず内膜を破壊します。この状態でも心臓が動いている限り、血液が血管の内側を流れ続けているわけですから、血液が内膜と中膜の間にも入り込んできます。そして血液が流れ込んでくる勢いでその範囲が広がり、血管が内側から裂けていくわけです。この状態を”大動脈解離”といいます。以下に図を示します。
 このように大動脈の裂け方には大きく分けて2種類あります。スタンフォード大学が作った分類なので、左がスタンフォードA型で右がスタンフォードB型といいます。図2の大動脈の左の切れ目の部分が心臓とつながっている部分になりますが、スタンフォードA型の方が心臓により近い部分で裂けているのがわかります。これはとても危険なことなのです。もし裂け目が心臓に達してしまうと心臓を覆っている膜も裂けていき、血液が心臓を囲んで外から圧迫するため最悪心臓がとまってしまったり、心臓破裂を引き起こします。これが突然死に至る過程です。なので、スタンフォードA型は緊急で手術が必要となり、スタンフォードB型のように心臓から遠い部分で裂けた場合は、一旦薬で血圧を下げる治療が行われます。最近は薬の治療だけでは、悪化してしまうことが多いということが分かり、最終的にはカテーテルを使ってステント治療が行われることが多いようです。
  まずは毎日の食事から変えていきましょう‼  ⇩⇩⇩⇩⇩
血管が裂けると痛みをともなう!!
 血管にも神経がありますから、裂けた時には痛みを生じます。しかし、神経というのは1つの神経がいくつもの組織を支配している場合が多く、血管の痛みなのに肩や首、背中などにも痛みが出てしまう場合があります。このような痛みのことを放散痛といいます。これが”肩こり”だと思ったら”大動脈解離”だったというトラップになります。

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この病気はなんで起こるの?
 主な原因は、先ほども説明したように”動脈硬化”になります。血管がもろくなってしまうことが悪いわけです。動脈硬化は年齢とともに進むともいわれていますので、それに伴って高齢者(60歳以上)には血管の病気が多くなるそうです。大動脈解離以外にも有名なところでは心筋梗塞脳梗塞などがあります。しかし、動脈硬化の原因は年齢以外に高血圧、喫煙、ストレス、運動不足、塩分の取りすぎ、糖尿病、肥満(脂質異常症)があります。つまり、すべて”生活習慣”が関係しているわけです。気を付けるべきは、60歳になるまでにこれらに当てはまらない生活を送ることが重要になります。60歳を過ぎてしまった方は、運動(一日30分程度のウォーキングなど)や血圧のコントロール(安静時に血圧が140を超えている場合は注意)が重要になります。
この病気はどうやったら見つかるの?
 それは病院での胸のCT検査などで大動脈解離の存在や動脈硬化の程度を調べることが可能です。症状がないのに病院でいきなりCT検査をしてくださいというのは頼みにくいと思いますので、定期的(最低でも年に1回)に人間ドックをうけることをお勧めします。この病気を発症してしまうと、命に関わる場合もありますし、生活の制限をさらにしなくてはならなくなります。症状がないうちから生活習慣を整えましょう!!
以上、最後までご愛読ありがとうございました。  byアンポンタン
食べたいものを食べつつ生活習慣を変えるには ⇩⇩⇩⇩⇩

”頭痛”や”めまい”、顎の痛みなどを治す方法(Cure for headache and dizziness.)

頭痛、めまい、顎の痛み(顎関節症)などでお悩みの方、「いったいどこで診てもらったらいいの?」、「病院で治療してもらえるの?」「どういう治療が効くの?」など、意外と困っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?そんなお悩みにお答えします。
 
頭痛、めまいの原因はなにか?
 ストレス社会である現代では、”頭痛や”めまい”で悩んでいる方が多くいます。これらの原因は様々ですが、実は現代社会において”働き方”や”生活習慣”が大きな要因となっていることをご存知でしょうか?
 今、皆さんが仕事や生活する上で欠かせないものは何ですか?と聞かれると、ほとんどの方はスマホやパソコンを上げることは予想できるでしょう。
こんな姿勢でスマホやパソコンを使用していませんか?

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 実はこの姿勢は頭痛やめまいの大きな原因の一つなのです。この姿勢をもう少し詳しくみると以下の図のようになります。

 

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      (Dunn.J 1991より引用)
 
 猫背のようなこの姿勢を”頭位前方位姿勢(Forward Head Posture)といいます。この姿勢を続けることで首や肩、さらには顎の筋肉への負担が大きくなっていき、最終的には肩こりなど筋肉の痛みを引き起こしていきます。人間のからだは自由に動かせるため、いろんな姿勢をとることができます。その中で”短時間”悪い姿勢をとることは別にかまいませんが、スマホやパソコンを操作しているときのように悪い姿勢を”長時間”続けてしまうということが大きな問題となります。
こんな対処法もあります⇩⇩⇩⇩⇩
 
悪い姿勢が筋肉の異常を引き起こす
先ほど説明したような悪い姿勢が筋肉ではなく、正確には筋肉を覆う膜に異常を引き起こして肩こりのような”重だるい”痛みを引き起こします。この筋肉を覆う膜のことを”筋膜”といいますが、この筋膜は全身に存在して筋肉と筋肉同士をつなぎとめている構造で存在します。以下の図のように顔や頭にもたくさん筋肉が存在し、それを筋膜がつなぎとめています。
 
悪い姿勢を続けると首などの一部の筋膜に負担がかかり、動きが悪くなった部分で痛みを生じるようになります。これを”筋筋膜性症候群(MPS)”といいます。そしてこのMPSが、どこか1カ所で生じると筋膜を伝わって全身の痛みへと広がっていきます。たとえば、先ほどの悪い姿勢から首の筋膜が悪くなり、肩や頭へそれが広がっていくことで肩こり、頭痛やめまい、さらには顎の痛みなどの症状を引き起こすようになります。
 
どうやってこれらの症状を治すの?
 筋膜が原因である場合、大半は生活習慣に問題があります。まずは、単純に筋膜に負担をかけないようにできるだけ以下の写真のような顎を引いた姿勢でスマホやパソコンを使用することが大切です。
あとは、長時間同じ姿勢が続かないように腰の位置を変えたり、首を回したり、周りからみて落ち着きがないと思われるくらいがちょうどいいです。実際、寝ているときに人は一晩で24~36回も無意識に寝返りするそうです。ある意味寝相が悪いといわれている人の方が、筋膜への負担がすくなくて快眠できていると考えてもよいでしょう。
 
姿勢を治してもすぐには治らない場合は?
 日本でも、筋膜の治療を専門とする施設が増えてきました。頭痛、顎関節治療を専門とした大学病院を受診することもおすすめですが、病院に勤務する理学療法士や筋膜の治療を専門とする接骨院や鍼治療院などに相談することが最もおすすめです。筋膜の治療は長年お医者さんのなかではあまり着目されていませんでしたが、最近は”整形内科”という本がでたり、テレビなどでも取り上げられるようになってきました。さらなる治療の発展が、皆さんの健康に繋がることを祈っております。    byアンポンタン
 
肩こり、疲れ、冷えに最適です ⇩⇩⇩⇩⇩